仕事上の情報源を教えてください(複数回答可)

中外総研は今年6月、全国の自動車メーカーおよび自動車部品メーカーにお勤めのエンジニア191名に、実際に会場へ赴くリアル展示会とオンラインなどで参加するバーチャル展示会に関するインターネット調査を行いました。まだまだオンラインでの展示会やセミナーの開催数は目立っていなかった期間でしたが、この調査により、従来「仕事に関する情報収集源」は「展示会(42.9%)」、「セミナーや内覧会(34.6%)」と回答した方がコロナ禍でどのような情報収集を期待しているのかが見えてきました。ここでは、その調査結果について詳しくご紹介します。
下のグラフは、「仕事上の情報収集目的で訪問するイベント」の調査項目での回答結果です。「展示会」と回答した方が全体の67.6%に対し、「オンライン展示会・セミナー・内覧会」と回答した方は、合わせて35.1%でした。

仕事上の情報収集目的に訪問するイベントを教えてください(複数回答可)

オンラインセミナーへの期待が大

以下のグラフは、リアルな展示会とオンライン展示会における、7つの関連する項目「展示製品/製品情報」、「製品デモ/製品デモ動画」、「展示パネル/展示パネルデータDL (ダウンロード ) 」、「プレゼンステージ/オンラインセミナー」、「カタログ等資料/カタログ等資料のDL」、「ノベルティ、記念品」への期待度を比較したものです。
「展示製品/製品情報」、「製品デモ/製品デモ動画」への期待度が高いことが分かります。特出した点として、展示会と比較してオンライン展示会のほうがセミナーへの期待度が高くなっています。リアルな展示会でのプレゼンステージよりも、バーチャルな展示会で視聴できるオンラインセミナーのほうが、静かな環境で集中できるという点からこのような結果になったのだと考えられます。またオンライン展示会では「カタログ等資料のDL」 への期待度も高く、企業のWEBサイトへ直結できるという点もオンラインならではの特徴であると考えられます。

オンラインセミナーへの期待が大

フリーワードから見るバーチャル展示会への期待

今回のアンケートには自由回答も設け、多くの方に記述いただきました。その中から、バーチャル展示会に対するプラス意見とマイナス意見、それぞれ多かった回答を以下にまとめています。プラス意見では、今後の開催を多く求める声、バーチャルで叶うリアルな実演とアニメーションや立体閲覧、 VRなど新しい技術の採用への希望がうかがえます。一方マイナス意見としては、体感の乏しさから現物を見たいという声や、信用・セキュリティ面の課題への指摘が見られました。

自由回答(バーチャル展示会への希望)

バーチャル展示会は情報発信とリード獲得に向けた最適解

従来のリアルな展示会では、展示品、デモ、説明員により、製品情報の提供やコミュニケーションがなされてきましたが、展示会の開催場所・アクセス状況での制限もあり全国各地へのリーチは不十分でした。また会場の喧騒の中でプレゼンステージを快適に視聴することも難しかったと言えます。バーチャル展示会では、実物を見たり説明員の生の声での解説を聞いたりといった体感はありませんが、開催時期や期間、アクセスの柔軟性が高く、プレゼンテーション(オンラインセミナー)を快適な環境で視聴できるメリットがあり、コスト面でも安価にリード獲得が期待できます。今後も、リアルな展示会との併設でバーチャル展示会が開催されたり、単独のオンラインセミナーなどが増加傾向にあり、バーチャル展示会は情報発信とリード獲得に向けたマーケティング活動の最適解といえるでしょう。
今回実施した「自動車市場向け調査」ではイベント以外にも、仕事上のテーマ(キーワード)や、閲覧する新聞、雑誌なども調査しています。中外では、多角的な調査・分析をする中外総研と連携し、効率よくターゲットへリーチできるマーケティングプラン、裏付けのある提案を実施しています。