chugaiトピックス
5分でわかるトレンドワード 「Starlink(スターリンク)」

要約
●Starlinkは、SpaceXが提供する衛星通信サービス
●地球上のどこでも高速で安定したインターネット接続
●能登半島地震の復旧でも活躍


■Starlinkは、SpaceXが提供する衛星通信サービス

先日の能登半島の地震は各地にきわめて多大な被害をもたらしました。被災地では大規模な通信障害が発生しましたが、ニュースや報道などでStarlink(スターリンク)という衛星通信が通信の確保や復旧に活躍したことを耳にした方も多かったのではないかと思います。

スターリンクはテスラやX(旧Twitter)の経営者としておなじみのイーロン・マスク氏が率いる民間航空宇宙企業、SpaceX社が提供する衛星通信サービスです。

通常、人工衛星の軌道には、高度によって低軌道、中軌道、静止軌道などがありますが、スターリンクは高度500~550キロメートル程度という低い高度を回る衛星(LEO)を多数使って通信網を構築しています。
これまでの静止軌道の人工衛星は距離による通信速度の遅延が課題でしたが、低軌道を使うことにより通信の遅延を最小限に抑え、高速で安定した通信を可能にしています。そして低い高度によるカバーエリアの狭さを補うために約5000基もの衛星を打ち上げて、全世界をカバーするネットワークを構築しています。

■地球上のどこでも高速で安定したインターネット接続

約5000基におよぶスターリンクのネットワークは、地球上のほぼどこでも利用可能です。空が開けた場所で小型アンテナと電源を用意すれば、遠隔地、僻地、海上、あるいは災害時など、通信が難しかった地域でも高品質な通信が可能になります。

地上にインフラ設備が不要なため、災害時に強いのもメリットの1つです。アンテナがあれば通信環境が確保できるので、被災地での通信環境の確保や、自治体や企業などの事業継続にも寄与します。

もうひとつの特長として、従来の地上ベースの通信インフラよりも高速な通信ができる可能性があります。天候などの環境の影響もありますが、衛星が地球上のユーザーに直接信号を送信するため従来の通信の遅延を減少させるためです。

■能登半島地震の復旧でも活躍

スターリンクは2024年現在、60以上の国・地域にサービスを提供しています。ウクライナに通信サービスを提供したことで一躍、世界中にその存在が知られるようになりました。日本では2022年10月からサービス提供を開始しており、KDDIやソフトバンクがサービスを提供しています。ビジネスや公共向けに加えて個人でも利用可能です。スーパーのコストコでも提供を始めたことでニュースにもなりました。

能登半島地震では広い範囲で通信障害が発生し、道路被害と続く余震のため設備の復旧が難航しました。そんななか自治体や被災者の方々の通信確保にスターリンクが活躍し、衛星インターネットというマニアックな存在が一般にも広く知られるようになりました。

1月19日の内閣官房長官の会見では、日本国内の大規模災害の現場で、「衛星インターネット通信が活用されたのは初めてであり、災害に強い通信サービスの確保に向けて、今後の災害対応への活用方法を検討していく」と発表し、衛星インターネットの導入に向けて積極的な姿勢を示しました。
世界に目を向けるとAmazonが独自の衛星ネットワークサービスに向けて衛星打ち上げを進め、中国でも独自の衛星ネットワーク構築を計画するなど、スターリンクをはじめとする衛星インターネットサービスは災害などの非常時の通信インフラとして、活用の幅は今後も広がっていきそうです。

 

マーケテイング・コミュニケーションでのお悩みや課題がございましたら、是非一度、ご相談ください。貴社の課題解決につながるご提案をお話しさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

  • 5分でわかるトレンドワード
  • < /li>
PAGE TOP