
要約
●近年大人気の「X」
●GXは持続可能な地球のための社会変革
●具体的な取り組み
■近年大人気の「X」
TwitterがXに社名変更して世界的に大きな話題になっていますが、これに限らず「X」を使ったビジネス用語が急増しています。CX、DX、EX、FX、GX、UX、SXなど、近年現れてきた言葉も多く、また同じ言葉でも分野によって意味が異なるケースも多いため、会話をしていたり文章を読んでいたりしていても混乱してしまうことがあります。
近年登場してきた「X」関連の用語はさまざまな意味で使われており、それが混乱のもとになっている面もあります。今回は「GX」をご紹介しますが、その前にトレンドワードとしての「X」の使い方をまとめてご紹介します。
●Transformation(変革など)の意味でXを使う例。Trans=交差することから「X」が略語として使われます。
DX(Digital Transformation)、GX (Green Transformation) 、SX(Sustainability Transformation)が代表例です。
●Exchange (交換、取引など)の意味でXを使う例。たとえば金融でよく見るFXは「Foreign Exchange(外国為替証拠金取引)」を略したものです。
●Experience(経験、体験) の意味でXを使う例。マーケティングなどでよく使うCX (Customer Experience)、UX(User Experience)などがここに含まれます。
●Cross(交わる)の意味でXを使う例。「◯◯◯X◯◯◯」のようにコラボ異業種間など、ジャンルを越えたコラボや協業などで使われます。
●「広く一般的な総称」の意味でXを使う例。xEVは、 HEV(ハイブリッド自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)、BEV(バッテリー電気自動車)、FCEV(燃料電池自動車)などの電動車を総称するものとして使われます。またV2X(Vehicle to X)はクルマなどの乗り物があらゆるものと通信でつながる(Vehicle to Everything)の意味で使われます。
■GXは持続可能な地球のための社会変革
GXはGreen Transformationの略で、経済産業省が提唱する戦略です。気候変動、生態系の破壊、資源の枯渇など、地球の未来に関わる課題が深刻化するなか、経済成長と環境保護を両立させ、産業革命以来の化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換することを目的としています。
これまでの環境対策は主にエネルギー効率の向上や廃棄物削減といった単一の環境問題に焦点を当てていましたが、持続可能な社会の観点から各国政府、企業、市民が総合的に取り組むべき問題であるという認識が高まってきました。日本政府は、2030年度までに温室効果ガスを2013年度比で46%削減し、2050年度までにカーボンニュートラルを実現するという国際公約を表明しています。そこでより包括的で総合的なアプローチとして、環境保護と経済発展の両立を目指す新しい取り組みとしてGXという概念が生まれてきました。
■GXにむけた取り組み
具体的な取り組みとしては、2022年2月、経済産業省が「GXリーグ基本構想」を公表しました。それによるとGXリーグとはGXに積極的に取り組む企業群が、官・学・金でGXに向けた挑戦を行うプレイヤーと共に、一体となって経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場の創造のための実践を行う場としています。
このようにGXは、単に環境対策にとどまらず、幅広い産業分野を中心に産・学・官・民が一体となって、カーボンニュートラル実現と経済的成長という大きな目標を実現するための戦略です。今後もGXからは大きな社会変革化生まれてくることが予測されており、今後の動向には目が離せません。
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