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5分でわかるトピックス 「車の開発が変わる!注目のモデルベース開発とは?」

要約
●モデルベース開発はモデルを使いバーチャルで開発・検証する
●自動車の複雑化と開発の効率化が普及の追い風となっている
●国が主導して中小にまで普及をはかることに決定した
●モデルベース開発に関わる企業・ツールは今後も注目大


■モデルベース開発とは

自動車開発や車載機器開発の分野で「モデルベース開発」が改めて注目を集めています。
モデルベース開発はMBD(Model Based Development)とも呼ばれます。開発にあたって実機を用いることなく、数式や記述からなる設計図や仕様書をベースにして、PC上のバーチャルシミュレーションで開発や性能評価を行う手法のことです。

■背景 -- 自動車システムの複雑化と開発の効率化

自動車開発や車載機器開発の分野で「モデルベース開発」が改めて注目を集めています。
モデルベース開発は、比較的歴史の新しい開発手法です。近年は自動車開発で使われることが多くなってきました。その背景として、自動車の開発競争がより激化していることが挙げられます。

自動車はいま、安全機能や環境性能の向上が求められています。それら実現のために車載コンピュータが多数存在し、ソフトウェアとハードウェアでシステムが巨大化・複雑化しています。そのため車両全体での安全機能や環境性能の検証が非常に困難になっています。実機を試作する旧来の方法では、不具合が生じた際にはいちいち実機を試作しなおし検証することになるため、開発時間とコストが莫大にかかります。

そこで上流の工程(設計段階)を徹底的に効率化する必要に迫られました。こうした背景のもと、極力実機を試作せず、開発から性能評価までをバーチャルで行うモデルベース開発を取り入れる自動車メーカーが増えています。

■国が旗振り。自動車業界全体でのモデルベース開発活用へ。

世界的に主流になりつつあるモデルベース開発ですが、中小の部品メーカー、ソフトウェア会社にはまだ浸透していませんでした。また企業ごとに手法が異なるため、データの互換性がなく流通性がないことも課題になっていました。

そこで経済産業省は、自動車メーカー・部品メーカーと共同で、モデルベース開発手法の普及に向けて「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」を発足し、平成28年10月、ガイドラインを発表するとともに、モデルの標準規格化などの普及活動を、産・官・学全体で進めていくことを発表しました。

モデルベース開発を、日本メーカーの得意技である「すりあわせ」を深化した形としてとらえ、サプライチェーン全体に普及させて国際競争力を高めるのが狙いです。

■「モデルベース開発」はホットワード

モデルベース開発は、自動車開発のデファクトとして、実質的なお墨付きをもらった形です。今後研究会では、中小部品メーカーにも浸透をはかっていくとしています。補助や優遇策も今後は視野に入ってくるはずです。

モデルベース開発によって今後の自動車開発の加速、日本の自動車メーカーの競争力アップが期待できます。

中小メーカーへの普及も含め、モデルベース開発ツールやソリューションを提供する企業には改めて大きな注目が集まっています。今後はモデルベース開発といかに関わっているかが、企業への新たな注目ポイントとなることでしょう。

マーケテイング・コミュニケーションでのお悩みや課題がございましたら、是非一度、ご相談ください。貴社の課題解決につながるご提案をお話しさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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