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SENSOR EXPO JAPAN 2019/自動認識総合展に行ってきました!


2019年9月11日(水)から9月13日(金)の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催された「SENSOR EXPO JAPAN(センサエキスポジャパン)2019」を訪問してきました。
「IoTを実現するセンサ・コントロールとその応用技術、機器、システム、ネットワークに関する専門展示会」であり、新たな機能やサービス創出のシーズとなる最新センサ技術を求めて、多くの来場者でにぎわっていました。また同時開催されていた「第21回 自動認識総合展」も見学してきました。


今回の会場は7月に完成した南展示棟。
初めて行くので少しワクワクします。




ゲート前から、普段は行かない海側の通路へ。

東京湾を右手に見ながら動く歩道でのんびり移動。

正門ゲートから歩く歩道でゆっくり移動して、所要時間5分といったところ。

南展示棟の入り口に到着。
1・2ホールは1階、3・4ホールは2階という構造です。



では会場内に入ってみましょう。どんなセンサと出会えるでしょうか。楽しみです。




入り口近くでまず目をひいたのが、シチズンファインデバイスの展示。
レンズレスイメージセンサーは、レンズ不要で素子そのものが画像を認識するのですが、さらに撮影した後にピントの再調整が可能で、同時に距離測定も行うというすぐれもの。スマホなどのカメラはもちろん、アイディア次第で多くの用途がありそうでした。


国立研究開発法人物質・材料研究機構コロイド結晶材料グループという、長くて硬そうな名前の団体。
物質・材料に関する研究を専門的に行う公的研究機関なのですが、Webサイトを見てみると、面白い性質を持つ新物質・材料をたくさん開発しているようです。


このフォトニックラバーは、手触りは普通のゴムなのですが、押す・曲げる・伸ばすなどの外力を加えると色が変わるという不思議な材料。
構造色(構造によって光の反射が変わり、さまざまな色が見える仕組み。虹色に光る鳥や昆虫の羽などに見られます)の仕組みを利用して、外から力が加わることで分子の配列が変わり、色が変わっていくという仕組みだそうです。面白い材料だと思いました。


トーキンのブースでは、圧電式振動センサを使って設備・機械の異常を監視する実演を行っていました。


こちらは、こんな団体も出展するんだ!と驚かされた防衛装備庁のブース。
防衛装備品の研究開発や取得を行う機関として、2015年10月に発足したそうです。

これまでの研究開発成果の発表や、民間企業などとのオープンイノベーションの取り組みをPRしていました。


新しいセンサ素子の開発やセンサを利用したIoTの事例など、大学の研究発表も多彩でした。


KOAのブースでは、超小型の酸素センサが目をひきました。
閉所作業での酸欠事故対策を提案していました。超小型なので作業者のヘルメットに装着しても作業性を損なわないということでした。


こちらの「WINDGRAPHY」は多数の小型風力センサを利用して、空気の動きを可視化するシステムだそうです。


OUSTER /岡谷鋼機/岡谷エレクトロニクスの共同ブースでは、OUSTER社の小型360度LiDARシステムを実演していました。 小型ですがかなりの高性能だということです。


藤倉コンポジットは新製品の荷重センセをPRしていました。
当てる、落とす、押す、打つ、といった大きな荷重から、ふれる、にぎるなどの比較的微小な荷重まで、さまざまな力を検出できるのだそうです。
物質への力のかかり具合の測定ほか、物のつかみやすさの評価といった製品開発にも活用可能とのことでした。


エバ・ジャパンはハイパースペクトルカメラの応用例をアピール。
光を非常に細かく分光することで、通常感知できないレベルで、物体の物質特性や状態を判定できるカメラです。
このカメラで撮影すると、たとえば鮮度劣化や異物検出なども一目瞭然。


また下の写真のように人の顔を撮影するだけで、脈拍と組織酸素飽和度を計測し、健康診断が行えるそうです。
日本赤十字社と臨床試験を進めているそうで、可能性を秘めたカメラだと思いました。


自動認識総合展のエリアにやってきました。

赤色のブースが印象的だったのがサイレンスネットと日本メカトロニクスの共同出展ブース。 サイレンスネットはUHF帯RFIDリーダとアンテナのベンダーだそうです。
ブース内ではアパレル店内を模して商品管理や棚卸のデモを行っていました。


東芝テックでは「現場を止めないテクノロジー・ノンストップオートID」をテーマに掲げ、独自のラベルプリンタやRFIDテクノロジーなどを活用して、製造と物流の現場を止めないことを強調していました。


村田製作所は今回NTTデータとコラボして、医療材料をIoTによって管理するソリューションを実演していました。

RFタグテクノロジーを用いて医療材料の流れや管理を可視化し、医療材料IoTトレーサビリティを実現していくそうです。
この他にも、燃えないタグ、薄型金属タグなど新しいRFタグの提案を行っていました。


下はマーストーケンソリューションのブースに展示していたもので、パトライトにリーダ/ライタの機能や、アンテナの機能を持たせてIoT化するというシステム。現場ならどこにでもあるパトライトを簡単にIoT化するという、まさに技ありのシステムです。自動認識システム大賞を受賞していました。


デンソーウェーブのブースでは「顔QR」などの新たなQRコードの可能性や RFIDソリューションを展示。
小売の現場での活用を実演していました。お洒落な店舗のようなブースも印象的でした。


エフテクトのブースでは、大きなスペースを使って大規模な実演を行っていました。
小売の現場での活用を実演していました。お洒落な店舗のようなブースも印象的でした。

読み取り装置やゲートを実際に使って、入庫から出庫、バックヤードから店頭、レジでの決済までICタグを使った一連の流れをシアター形式で実演。展示物はほとんどなかったのですが、メリットや特徴を理解することができました。


サトーは「自動認識で働き方改革」をテーマに、RFID、プリンタ、ロボットなどさまざまな自動認識ソリューションを用いて現場の課題解決を提案。
たとえば倉庫のピッキング作業など実際にいろんなシーンを設定してソリューションの実演を行っていました。


イメージャーはハネウェル社の製品を中心に、多様なソリューションを展示。


いろいろな形状のハンディターミナルやスキャナを展示。どれも個性的で機能美にあふれており男子のメカ心をくすぐってくれます。


測定計測展も駆け足で回ってきました。

こちらは産業用測定器や試験機器の展示会ということで、アカデミックな雰囲気です。また巨大な装置が目立ちます。


入り口近くにあったのがオリンパスのブース。


新製品のデジタルマイクロスコープを前面にPRしていました。


丸紅情報システムズは3Dスキャナによる測定ソリューションを展示。


YKTのブースは高精度な寸法測定から形状解析まで3次元測定ソリューションを展示。


こちらはJUKI。産業用ミシンの世界トップブランドとして有名ですが、測定計測展は初出展となります。
表面異常の検査や寸法計測の自動化、不良品検出などこれまでのノウハウを活用して検査工程の自動化をPRしていました。


こちらは東京精密のブース。非接触計測システムや、ロボットとの測定の協働ソリューションを展示していました。


日本電計。洗濯機かな、と思ったら腐食試験機でした。


ニコンインステック。2階建てブースです。


島津製作所。シルバーと黒のモノトーンが印象的でした。


こちらも赤と黒が印象的な小坂研究所のブースです。

ということで、駆け足でしたがセンサ、自動認識、測定計測をテーマとした展示会を回ってみました。
これらの分野はすべて新たな産業・サービスを生み出す土台となるマザーテクノロジーということで、来場者の皆さんも未来を探すような目で熱心に展示物を見学していたのが印象的でした。


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