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CEATEC 2019に行ってきました!(後編)


2019年10月15日(火)から18日(金)の4日間にわたり幕張メッセで開催された「CEATEC 2019」を訪問してきました。今回は後編をお届けします。


「スマートX」エリアにやってきました。特定の産業や市場を革新的に変革するソリューションや製品を展開するエリアです。


機械部品の通販・検索サイトでおなじみ、ミスミのブースです。

meviy(メヴィー)というサービスがCEATEC AWARDを受賞していました。

部品の3DCADデータをmeviyにアップロードすると、即時に見積もりが入手でき、最短1日で部品の出荷が可能になるというサービスです。日本のものづくりに圧倒的な時間価値を提供するとともに、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の課題を解決することが受賞理由だそうです。


旭化成エレクトロニクスは、家電のスマート化を支える様々なセンサを展示実演。



新生CEATECではすっかりおなじみになったFA系企業のブースは、今年も健在。
金属加工機械のアマダ。

FAシステムの立花エレテック。

さらには産業ロボットのファナックが出展。 ものづくりの変革を実現するソリューションを提案していました。


ベアリングのパイオニアとして有名な日本精工のブースでは、自動車部品や産業用部品など多彩な製品を展示して事業の幅広さをアピール。
力が入っています。


来場者に好評だったのが、こちらの「ベアリング組立体験コーナー」。ピンセットを使いベアリングの構成部品を組み立てていくのですが、みなさん意外と細かい作業に四苦八苦していらっしゃいました。


シャープのブースでは、世界最大級をうたう120V型8K液晶ディスプレイや90V型シースルーディスプレイなどの大型ディスプレイが目立っていました。



続いて「デバイス&テクノロジー」エリアにやってきました。


日本ガイシのブースでは、CEATEC AWARDを受賞したチップ型セラミックス二次電池EnerCeraがやはり来場者の注目の的。


小型・薄型のチップ形状を活かして、キーやカードに組み込むなど、さまざまな用途を提案していました。


TDKも様々な部品で実現できる未来を提案。



映像系半導体で定評あるソシオネクストのブースでは、遠隔地の会場から8Kのライブ動画配信をデモ。スポーツやイベントなどのサテライトビューイングに威力を発揮しそうです。


おそらくCEATEC全体で最も派手だったのが、インタラプタやエンコーダなど光系部品を得意とするコーデンシのブース。

LEDを組み合わせて箱にしたり、曲げたり、点滅させたり、動画を表示させたりと、ブースのあらゆる場所がピカピカ光ってゴージャス。光のエキスパートであることは来場者に十分伝わったと思います。


ロームのブースでは、センサ、無線、モータ、アナログといった分類で自動車、産業向けに新製品を提案していました。


この他に、ロームが主催するプロトタイプコンテスト、ROHM OPEN HACK CHALLENGEの優秀作品を展示していました。独創性にあふれた面白そうなものばかりでした。


旭硝子から社名変更し、いろんなところで広告を見かける「AGC」。
ブースでは、5Gに対応したフレキシブルアンテナを展示。 これだけ寄って、やっとぼんやりアンテナパターンが見えるくらい透明度が高いです。


みずほ情報総研が出展していたのが、科学警察研究所(科警研)と共同開発した顔画像の加齢化シミュレーション技術。

2次元の手配写真などを3次元化していろんな方向からの加齢化推定を行う本格的なものです。
技術にも驚きましたが、不勉強ながら科警研が実在したことに二度びっくりです。


第一精工のブースでは、「Smart Sensing 2019」に引き続き、匂いセンサ「nose@MEMS」を実演。匂いセンサの小型化により、いままでに実現できなかった多様な潜在ニーズを掘り起こした点を高く評価され、CEATEC AWARDを受賞しました。



こちらはアルプスアルパインのブース。
経営統合し、2019年1月より社名がアルプス電気からアルプスアルパインに変わっています。

静電センサによって触らなくても操作できるダッシュボードや、触感や操作感を手元にフィードバックしてくれるハプティック技術を展示し、新しいHMI(Human Machine Interface)を提案。


またCASEやMaaSの実現に応える「Seamless Smart Mobility Solution」コクピットも体験することができました。


太陽誘電のブースで目立ったのは、モバイルやウェアラブル向けの超小型センサたち。




モバイルにおいセンサはデモ機も展示。商品化に向けて並々ならぬやる気を感じました。さきほどご紹介した第一精工をはじめ、今回のCEATECでは、においセンサをいくつか見かけました。大きなビジネスチャンスが来ているのかもしれません。


液体窒素から白い煙が出て、ものものしい雰囲気だったのが、フジクラのブース。

超電導のデモンストレーションをステージで行っていました。
乗り物が磁石のレールの上を実際に浮遊走行するのを見ていると、子供の頃に戻って興奮してしまいました。


毎年ステージが話題になるTEのブースは、今年もインパクト抜群。


一人乗りのモビリティに乗って、海や山を飛ぶVRものです。

動きの過激さと目立ち具合が普通ではなく、乗るのに躊躇してしまいそうでしたが、実際は人だかりと行列は絶えることはありませんでした。


京セラのブースは、車載など産業用画像認識の技術をわかりやすくデモンストレーション。

上は、エッジAI搭載カメラの実演。カメラが人を認識し、画面の中の花びらを操作できるというアートとテクノロジーを融合させた不思議な体験ができました。

こちらは自動車の安全技術に使われるLiDAR(Light Detection and Ranging)と画像認識カメラを組み合わせたフュージョンシステムのデモ。来場者の位置と姿勢を認識し、ポジションとポーズにあわせて音楽と照明が変わっていくというダンスゲーム的な演し物で、同社のLiDARシステムをPRしていました。


また歯をみがくと口の中から音楽が聞こえるという新しい歯ブラシも展示。
子供の歯磨きタイムが楽しくなりそうです。




村田製作所のブースでは、次世代のバッテリーとして期待される全固体電池が注目の的。

会場では実際に全固体電池を搭載したチョロQを、ワイヤレス給電させながら走らせていました。CEATEC AWARDを受賞したこともあり、小さなモジュールの前は人また人でした。


今回のCEATEC2019は、例年に比べても力の入った展示が多く見応えがありました。また他の専門展と比べると、説明員の方がわかりやすく説明してくださったので助かりました。近未来の暮しがまたひとつ近づいてきたような気がしました。


>> CEATEC 2019 横浜に行ってきました!(前編)

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