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活況を呈した上海モーターショー2011 レビュー

4月19日から開幕した上海モーターショー2011
  リーマンショックの影響から多くの日本車、部品メーカーが出展を中止した2009年からはや2年。今回は3.11の大震災後のショーとなり日本には2回連続で厳しい状況下での開催となった。ただ、世界的にみれば中国は今や実質世界有数の自動車市場かつ絶好の消費国。
  今後、日本の自動車関連企業、部品メーカーの参入の余地も充分あるものと感じました。

4月19日~28日の期間中、総来場者数は前回の2009年を10万に上回る70万人の予想。
  展示ホールもEホールが5~7、更にNホールも建設中の1~5の内、完成した5ホールを使い、2009年の1.5倍の面積となった。それでも入りきれない中国国内の中小出展社がテントホールにひしめき合い、迷路のような様相を呈していました。23日(土)にいたっては1日で9万人以上の来場者が訪れ、主催者が入りきれない来場者を平日に振り替えできるようにするなど中国の自動車熱を改めて感じさせられました。

上海モーターショー2011混雑する会場

出展社の変化はもっと明確だった。中国現地自動車メーカーがその存在を際立たせていた。4年前の感想としては、デザインまで自社で出来る余裕が無いのだろうと思っていました。ただ、それから4年たった現在、見事に欧米や日本メーカーに負けないような斬新なデザインの自動車がところ狭しと展示されており、完成度の高さを感じました。

来場者の質も大きく変わっています。明らかに「富裕層」が増加しています。もちろん「一般層」もそれ以上に増えているが、都心の生活水準が確実に上がっていて手の届かない夢の車を見に行くモーターショーではなく、次に買う車を下見に行こうというレベルの人が本当に増えているのではないかと感じさせられました。SUV車の新車種が増えてきていることもその一端ではないだろうか。

部品メーカーの出展社にも大きな変化がありました。
前回までは、自動車メーカーと部品メーカーは完全にホールが分けられ、来場者も部品ホールまで来ないことも多く自動車ホールと比べると5割以下の来場者の中で自社PRをせざるを得ない状況でした。

ところが今回のモーターショーに関しては、一部大小間出展の部品メーカーに対しては自動車ホールの中に出展が可能となり、驚くほどの来場者の中で自社の訴求ができるようになり、その効果も非常に高まったものと思われます。主催者も来場者の導線には配慮してか、最も人気の高いポルシェやフェラーリなどのスーパーカーを有するメーカーを一番入口から遠いN5ホールに固めたことで、来場者は部品ホールも必ず通過するように導線計画が出来ていた。

部品メーカーの出展の意識も以前とは大きく変わってきていると感じられました。
特に日本の部品メーカー各社は、これまで中国で展開する中国国内メーカー以外のいわゆる外資メーカーに対してのPRとして出展していることが多かったはずです。その理由はやはり中国独資の自動車メーカーに対する技術の流出を警戒する動きがあったかと思われますが、今回のショーでは各社明らかに中国独資メーカーをターゲットとして出展している企業が目立っていました。それは中国国内の自動車メーカーの視察チームをあちこちの部品メーカーがVIPルームにお招きしているのを見ることができたとからも想像できます。結果的には部品メーカーにおいては完全に中国国内での戦略が変わってきていることを象徴していると言えるでしょう。

来年は北京モーターショー、そして2013年には再び上海モーターショーが開催されます。
また、毎年広州でもモーターショーが開催され、そちらも年々来場者が増加しています。当面この中国における自動車熱は冷めることが無いだろうと思えますが、その先には多すぎる国内自動車メーカーの淘汰が始まることも予測されます。
今後、日本の部品メーカー各社としては、生産、価格、流通等色々な課題は山積ではあるけれど日本の部品メーカーにとっても大きなチャンスになることは間違いないと感じました。

更に我々出展をサポートさせていただいている立場としても、情報のアンテナを広く張り、出展をより効果的にするための付加価値をつけたご提案が今後も継続して必要であると痛感いたしました。

レポート:鎌田暁雄

上海モーターショー2011活況を呈する部品メーカー/他国と遜色ない中国車メーカー


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